昨年2016年、塩田平にある別所温泉の安楽寺に行きました。
とてもきれいな紅葉だったので、2017年の今年も美しい景色が広がっているのかと思いきや・・・
実は昨年の感動よりも薄れる光景。
若干、訪れるのが遅かったようです。
葉っぱにシミのような黒い色がついてしまっていたり、一部しか紅葉していなかったり。
これもこれで美しいことには変わりないのですが、上田城の紅葉まつりを見た後だと残念な結果でした。
これもこれで・・・加工すればきれいな画像になりそうですね。
スポンサードリンク
目次
では、昨年と同じ場所である、安楽寺周辺の紅葉の景色をどうぞ
遠くからみていると綺麗な紅葉に見えるのですが、葉っぱの一枚一枚が汚くて。
時期的に1週間前の方が絶対に綺麗だっただろうと感じました。
2週間に渡って台風が来ていましたし、2回目の台風では千曲川の氾濫警報が出ていましたから、この地域は雨の被害が多く、あたたかな空気も入ってきて、気温の乱れもあったのかもしれませんね。
安楽寺への入り口はちょっとわかりづらいです。
この大きな門をくぐった先に安楽寺の無料駐車場があります。
毎回車で入ってよいのだろうか戸惑ってしまいます。
この先に昨年に引き続き今回も撮影した紅葉ポイントがあります。
昨年は車で通りすぎていたのでわかりませんでしたが、看板があったのですね。
なんと書いてあるかと言うと・・・
黒門
この門を黒門と呼びここが安楽寺境内の入り口にあたる。
扁額は崇福山と読み安楽寺の山号である。
寛政4年(1972年江戸時代)安楽寺13世南冲仏鯤和尚の代に建てられた。
寺院には各寺号の外に山号があり寺域全体がこれにあたる。
山号は古くは市街地を離れた山の中に寺が建てられたのが初めとされている。
この門、黒門というのですね。
真田幸村の隠し湯である別所温泉ですから、足湯の休憩場所もあります。
北向観音参拝後に足湯で休憩しました。
座席は8人分あります。
天気が安定したこの時期、塩田平をウォーキングする方々がここで休憩をとることがあります。
硫黄の香りがする温泉で、色は透明。
足湯ですが、設定温度が結構高く設定されているようで、熱かったです。
ここで地元の方が足湯を使っていたので、昨年素敵だったから、今年も紅葉見に来たのですがちょっと遅かったみたいでと世間話をしました。
今年は寒さが昨年よりも早めに来たから、紅葉も早かったと話してくれました。
地元の方が足湯を使うというのも不思議な感じだと思っていたら、今回の連休は家族の予定が合わず、どこにも出かけられないので、普段めったに来ない足湯めぐりをしていると話していました。
もうひとつ、別所温泉の足湯があるみたいです。
次回探して行ってみたいな。
今回訪れたのは北向観音。
北向観音は善行寺系列のお寺です。
善行寺にお参りした後、2年以内に北向観音に参拝すると良いとされている観音様です。
安楽寺側から参拝路に入ったのですが、参道の両側にはお土産屋さんと飲食屋さんが軒をつられていて、江之島神社を思い出す景色でした。
青木村で育てられている蕎麦のたちあかねが食べられる蕎麦屋もあり、飲食店だけでも興味が湧きました。
もちろん、ここは端っことはいえ上田。
松茸の産地です。
松茸天ぷらそばが食べられるお店、馬刺しが食べられるお店もありました。
境内からの塩田平の景色。
全体的に色づいているというわけでなk、一部分が色づいているという状態。
これからどんどん冷えていくので、もっと紅葉は進んでいくでしょう。
ただ、黄色に紅葉する植樹はすでにピーク終了となってしまったようです。
北向観音境内の様子。
初詣には賑わうという話を2017年の1月に聞きました。
この釣り鐘が除夜の鐘を鳴らすのでしょうね。
立派な鐘撞堂です。
北向観音の境内には樹齢1200年を超える桂の木があります。
お名前は愛染桂といい、この別所温泉を秋に訪問される方々は、この木の紅葉を楽しみにされていることも多いようです。
自分は残念ながら、見ることが出来ず、丸坊主状態。
ご覧のお取り、1枚も葉がついていません。
桂の木は小さなハート形の葉の木で、近年戸建て住宅のシンボルツリーとしても人気です。
夏場は日よけとして活躍してくれますし、冬場はこの通りしっかり落葉します。
建物の南側に植えても最近、好評な樹種のひとつです。
釣鐘堂の前に看板がありました。
愛染桂
樹齢1200年の老木で天長の昔、火口出現の観音菩薩が影向した霊木といわれる。
境内の東隅にある愛染明王とこの桂の木に囲んで巨匠川口松太郎氏が『愛染かつら』を書かれたことはあまりにも有名である。
若い人たちから縁結びの霊木として親しまれている。
昭和14年長野県の天然記念物に指定された。
このように記載があります。
写真を撮り忘れてしまいましたが、境内には夫婦杉もあり、夫婦円満の寺として有名のようです。
確かに年配のご夫婦の姿をよく見かけました。
こちらが本堂。
社務所が本堂の中にある建物構造なので、御朱印やお守りは参拝後に選んだ方がよさそうです。
神社へのお参りだと社務所と本堂は別になっているパターンが多いですし、最近の建物の傾向がそうなっているのかな?
奈良の大仏を始めとする古い寺院へお参りすると本堂と社務所が同じ建物のなっている気がします。
手水鉢からは別所温泉の温泉水がでてきます。
この手水鉢、写真ではわかりづらいですが、けむりが出てくるんですよ。
なんと、使われているのは別所温泉の湯!
飲んでも平気と書かれていましたが・・・実際は硫黄の味がしてがぶがぶ飲むようなものではありませんでした。
口を漱いだ時に少しいただく程度でよいかと思います。
丁寧に効用も記載されています。
どうやら糖尿病やコレステロールに効果があるようですが、湧き出た水をその場で飲むことは良いとされています。
時間経過とともに成分が変わってしまうため、お土産として自宅に持ち帰って飲むことは禁止されています。
手水鉢から水筒に水を入れているという姿は、罰が当たりそうと考えて、常識から考えるとあまり行わないと思いますが。
下記は見やすいよう飲用の注意を抜粋しました。
①飲泉療養に際しては、専門的知識を有する医師の指導を受けること。また、服薬治療中の人は、主治医の意見を聴くことが望ましいこと。
②飲泉は決められた場所で、源泉を直接引いた新鮮な温泉を飲用すること。
③温泉飲用の1回の量は一般に100mlから150ml程度とし、その一日の総量はおよそ200mlから500mlまでとすること。
④15才以下の人については、原則的に飲用は避けること。ただし、専門的知識を有する医師の指導を受ける飲泉については除外としないこと。
⑤飲泉には、自身専用又は使い捨てコップなど衛生的なものを用いること。
⑥飲泉は一般に食事の30分程度前に行うこと。
⑦飲泉場から飲用目的で温泉水を持ち帰らないこと。
⑧飲用する際には、誤嚥に気を付けること。
あ、しっかりと持ち帰り禁止と書かれていますね。
しかし、手水鉢から温泉とは、初めての経験でした。
北向観音の御朱印。
全て手書きなのに日にちの記載がない。
どうやら塩田平の寺院回りでは大きな掛け軸に書いてもらう御朱印みたいなのもあるようです。
持参されている方がいらっしゃり、また、新たな知識が広がった気分です。
お昼ご飯は地元の人に教えてもらった日野出食堂でいただきました。
足湯で一緒になった地元の方に、おすすめの食事先がありますかと聞いたところ、ここと参道のお店を紹介されました。
同伴者の食べたいものがラーメン、そして私が食べたいものが馬刺しだったので定食屋が希望だったのですね。
この日野出食堂さん、古いお店のようでテレビでも雑誌でも取材が何度もされているところです。
これは元祖馬肉うどんと書いてあったので、頼んでみました。
おつゆが甘めですきやき風うどんのようでした。
もちろん汁まで飲んでしまいました。
具は、シンプルに煮込んだ馬肉とねぎ。
これは天ぷらうどん。
ちょっと食べてしまったので、えびのレイアウトが真ん中ではありませんが・・・。
こちらはだしの効いた薄味。
うどんは馬肉うどんと同じくこしがありました。
ラーメンです。
醤油味の昔ながらのラーメン。
細麺で食べやすかったです。
楽しみにしていた馬刺し。
とても肉厚でした。
久々に食べたので(8年ぶり?)、値段が高くても気にならなかったです。
他のうどん関係は600円前後でしたしね。
店内にはつるし雛が飾られていて、地方に来たという感覚です。
そういえば、伊豆の河津さくらの時期に合わせてつるし雛の展示が行われていましたよね。
こちらも店内の風景。
どちらかというと、地元の大衆食堂なので、休日は昼間からビールとサワーの注文ができます。
うまいものマップという、別所温泉の食事処が書かれたチラシを発見しました。
毎年訪れる予感がしたので写真に撮っておきました。
日野出食堂さんの隣の建物は公民館的なオープンな場所のようでした。
中には真田家2代の兜が飾ってあり、どうやら着用も可能な記載がありますね。
今回は足湯でのんびりしすぎてしまったので、時間がなくなってしまいました。
それはまた次回の楽しみとしてとっておきましょう。