我が家の田舎暮らし計画

田舎暮らしと仕事の関係を考える。

優雅に田舎暮らしを始めても、
実際不安になるのは収入の枯渇ではないでしょうか?

 

都心部でしたらアルバイト情報フリーペーパーを見れば、
求人情報はたくさんあります。
でも田舎暮らし地にはアルバイト情報フリーペーパーはあるでしょうか?

 

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実際のところ、フリーペーパーはない。

 

母の田舎暮らし地にはフリーペーパーはありませんが、
各店舗でアルバイト募集と張り紙がしてあります。
直接電話で面接していただけるか会話し、
日時を予約する必要があります。

 

一定規模の集落になっているので、

飲食業をはじめとするサービス業ならば雇用はあると言えるのかもしれません。

 

我が家のケース。

 

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収入は母の年金のみです。
貯金を崩しているというのが現状です。
家庭農園とはいえ、農機具へも出費が必要ですし、
肥料も毎年いれないと、おいしい野菜が育ちません。
また、野菜がならないことにもつながります。

 

ではこのまま将来的に現金収入が枯渇し不安な生活手段を続けるのでしょうか?

 

実はノープランというわけではないのです。

 

 

プランその①野菜を売る。

 

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実際に都心部に住む友人に売ってきています。
一部はお土産と称してあげているときもあるようですが、

 

『ブツブツ交換』
という、仲の良い友人関係で成り立つご近所付き合いで、
お菓子や惣菜をいただいてきます。
先日は家族が釣りに行ってきたということで、
魚のアジをいただいてきました。
さっそく捌いてお刺身になりました。

 

これは野菜作りへのやる気にもつながりますし、
楽しみにもつながります。

 

二地域居住の最大の醍醐味ともいえますね。

 

 

プランその②ブログ収入

 

これは母が全く期待していないところでsakuが始めたものです。
当初は毎日送られてくる収穫物をそのまま携帯電話に入れておいてもなぁ・・・
という、発想です。
彼女の頑張りを子供だけが閲覧しているのももったいないと思ったのです。

 

  • 母に収益を見せる。

 

『他人のお金儲けの手伝いをしたくない』

そう思われるのはごもっともです。

でも、みなさんお金には大なり小なり固執していますよね?

 

母に収益を見せ、熱弁しました。
『写真と撮ってくれ!』

お金にそれなりに固執している母は、1日1枚だった写真がたまに2枚になりました。

みなさんの閲覧が正直田舎暮らし地の種代、苗代になります。

 

他人に見られることで、

彼女も成長します。

リタイアしているヒトに成長といっても、

どこが成長するんだろうと、

すっきり喜べないところも個人的にはありますが。

(だって、これから老いていくから確実に身長は低くなっていくしね。)

 

読者のみなさまが彼女のやりがいサポーターとして、

このブログのファンになっていただけたら、

ありがたいなぁ・・・

と、子供のsakuは考えます。

 

  • ブログを書きながら感じ、思ったこと。

 

その後、ブログを作りながら感じたのは、
将来的にはsakuが田舎暮らしを始めたときに、
このブログを見ながら、
『そろそろ苗を植えなくてはならない時期だった・・・』
と、振り返ることができるようなモノになると思いました。

 

人間とはやはり全部の記憶を覚えてはいられないですし、
忘却曲線というものは誰もに与えられています。
本当に農家として生きていくのであれば、
忘れそうになったら復習を行えば記憶は回復しますが、
1年間のリズムをそこまで記憶する必要性があるのか?という疑問にもなりますね。

 

それに毎年の気候に応じて苗の生育も異なります。
一定の正答率を引き出せる試験でしたらば、
復習は必要かと思いますが、
自然相手です。
正答率を求めるような内容ではないんですよね。

 

一冊のノートに記載するのも一子相伝の巻物みたいで楽しいですが、
個人的には他の方々からも知恵をお借りして、
美味しい野菜を作って行きたいとおもいますので、
公開できるブログとさせていただきました。

 

田舎暮らしの指針もそうですが、
この日帰り温泉は気持ちよかったとか、
この時期にはこの道の駅でこれを買ったとか・・・

 

足で得たローカル情報を記載して、
こちらに訪問していただいた読者の方にも、
より豊かな生活をおくれたらよいなと考えています。

 

 

プランその③喫茶店もしくは定食屋を開きたい。

 

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自分で作った野菜を材料に・・・なのかは不明ですが、
ランチタイムの定食屋を開きたいとのこと。

 

趣味のパッチワークや編み物を生かせるような、
ちょっとした情報交換のできる【タマリバ】的なものを作ってみたら?
と、会話はしました。

 

体力的なものもあるので、週2日だけ営業にしちゃう?

 

ワンプレートディッシュで、限定6食とかにしたら?

 

いやいや、惣菜だけ販売する?
パン教室や料理教室にしてはどうかな?

 

夢は膨らみますが・・・

 

それには今の田舎暮らし地の家をリフォームしなくてはなりません。

保健所の許可が下りないからです。

 

 

  • 保健所の許可。どの自治体も条件はほぼ同じ。

 

わかりやすくするために、東京都福祉保健局で作成された資料を基に話しましょう。
資料のDL⇒『一般営業施設で営業する場合』(PDF)

※ちなみに、東京都が一番細かく記載されているかもしれません。
sakuが実際に聞きに行った保健所でいただいた資料には更衣室記載はなかったように感じます。
※sakuの仮説ですが、新宿等の飲食街で発生した火事で営業許可基準を上げているのかもしれません。
ご存じの通り、火事は重罪のひとつです。
少しでも人間系の予測できる火災事故を減らすよう、日々基準更新がされている場合があります。

 

母が開店したい業種は

 

  • 飲食店営業
  • 喫茶店営業

に分類されますので、【調理業】というくくりに分類されます。

  • 一番始めのページに大きく記載されているのは、

 

 

“営業を行う前には、まず、所管する保健所に営業許可申請を行い、
都が定めた施設基準に合致した施設をつくり、営業許可を受けることが必要です。”

 

先にこのようなお店を作るよ~と、
相談に行くことから始めないといけないようですね。
実際に定食屋、喫茶店用にリフォームし、完成したあとに営業許可を受けるとなると、
施設や設備が営業基準通りに設置されていなかったりします。

 

実際に、知人が喫茶店を開店する時に、
保健所職員がシンクがダブル(2槽)になっていなかったのを指摘し、
再度リフォーム工事が行われていました。

 

工事費も追加でかかってしまうので、
営業許可申請を行う前に、
何が【施設】・【設備】で必要なのか、必ず相談に行った方がよいと感じます。

 

 

  • 二ページ目は営業許可申請の手続

 

ここにも【事前相談】という項目が設置してあり、改めて記載があります。
それだけ重要ということと、作ってしまった後に『実は・・・』と、
相談が多いのかもしれませんね。

 

ここには表現を変えてこのように記載されています。

 

“施設の工事着工前に施設の設計図等を持参の上、事前にご相談ください”

 

 




  • 事前相談はしきりが高い?

 

自治体への相談って、気軽に相談できるという感覚はないですよね。
自分もついついインターネット上の情報を探してしまいます。
でも、気が付いたんです。
いくら探しても、
許可が下りやすい方法はあるけれども、実際に許可を下すのは自治体ということ。
100%の回答を準備しておいても、
じつは80%の回答で【合格】としていただける場合もあるのです。

 

結論として、sakuは実際に伺って会話をすることをお勧めします。

 

自分が伺った地域の保健所では相談者名は記名が必要でした。
相談にのって頂いた担当された方にははっきりお話ししました。
『実際に店舗営業を行うかわからないので、実際にプラン作成を行う話になりましたら、
再度伺います』
必要資料を出してくださり、こちらが疑問に感じていることを教えてくれました。
図面は・・・持参しませんでした。
まだ、店舗にするのか考えがまとまっていなかったのが理由です。

 

 

  • 他に事前相談内容としては、

 

“衛生的な管理運営をするため、施設ごとに食品衛生責任者をおかねばなりません”

 

“貯水槽使用水(タンク水)や井戸水等を使用する場合、水質検査が必要です。
食品衛生責任者の資格者がいない場合や水質検査が未検査である場合は、
早めに準備してください。”

 

これらは事前に資料準備を行っておいたほうが良いのかもしれません。

 

 

  • 申請書類の提出は施設工事完成予定日の10日くらい前!

 

母は個人営業になりますので、

  • 営業許可申請書・・・・・・・1通
  • 営業設備の大要・配置図・・・2通
  • 許可申請手数料

※水質検査成績書(貯水槽使用水・井戸水使用の場合に提出)
食品衛生責任者の資格を証明するもの(食品衛生責任者手帳等)法人ですと上記の他に

  • 登記事項証明書・・・1通

が必要です。さて、先程から目に入る食品衛生責任者とはなんでしょう?

 

  • 食品衛生責任者は養成講習会で取得できます。

 

1日で取得できる資格です。
だいたい2ヶ月に1度は開催されています。
内容としましては衛生法規・食品衛生学についての内容を、
ビデオやテキストを通して学ぶようです。
資格取得をした方のブログにタイムスケジュールも含め、
細かく記載されていますので、今後予定がある方は参考にされた方が良いかと思います。
参考:NJ-CLUCKERさん

 

ちなみに下記の資格を持っていられる方は、食品衛生責任者の資格取得は必要ありません。

 

  • 栄養士
  • 調理師
  • 製菓衛生師
  • 食鳥処理衛生管理者
  • と畜場法に規定する衛生完治責任者もしくは作業衛生責任者
  • 船舶料理士

 

これらは国家資格ですしね。
資格取得したと言う合格証を提示すれば食品衛生責任者の資格取得は必要ありません。

 

 

  • 営業施設の共通基準はちょっと端折っちゃいます。

 

特定基準について、飲食店営業と喫茶店営業について、
自宅で開業できそうかどうか・・・規定内容を見て行きますね。

 

冷蔵設備・・・用途は食品を保存するためなので、家庭用冷蔵庫でも可能ですね。
洗浄設備・・・洗浄槽は2槽以上。

 

“ただし、自動洗浄設備のある場合、又は、食品の販売に付随するものであって、
当該食品の販売に係る販売所の施設内の一角に調理場の区画を設け、
簡易な調理を行う場合で衛生上支障ないと認められるときは、この限りでない。”

 

この但し書き・・・きわどいですね。
自動洗浄設備って、家庭用の食器洗い乾燥機は該当するんですかね?
自治体により許可に対しての温度差がありそうですね。

 

給湯設備・・・洗浄及び消毒のための給湯設備。
客席・・・

 

“客室及び客席には換気設備を設けること。
客室及び客席の明るさは、10ルクス以上とすること。
また、食品の調理のみを行い、客に飲食させない営業については、
客室及び客席を必要としない。”

 

 

さいきん、照明が暗いお店も流行っていますが、
明るさ規定あったんですね・・・
知らなかったです。

 

客用便所・・・客の使用する便所があること。
また、専用の流水受槽式手洗い設備があること。

 

ちなみに喫茶店に関しては、
冷蔵設備、客席、の客用便所のみの規定内容になっていますので、
飲食店営業よりも緩和されています。

 

・・・軽食を出す喫茶店はどちらの規定内容を遵守すればよいのでしょうかね?

実際に出店するときに自治体に相談してみます。

 

 

幸い、母は開店する資格はありますので、
2槽のダブルシンクを設置することがマスト条件ですね。

 

 

また、喫茶店や定食屋ではなく、
ジャムなどの加工品の製造業を開くという場合も、
やはり保健所の許可が必要になります。

 

製造業の方が、【区画】と明記されているので、
個室を作らなくては認可がおりないのでしょうね。
喫茶店や定食屋よりもリフォーム内容としては、
厳しい内容となっている感じがします。

 

パン教室や料理教室についてはどうなのかな?
次回調べてきますね。

 




 

プランその④アルバイト

 

便利屋のように使っている不動産屋との世間話の中で、
もう70近いけれど、現金収入が欲しからアルバイトでもできないかしら?
と、軽く会話したそうです。
返事は・・・

 

 

『あるよ、紹介してあげようか?』

 

 

・・・さすが顔が広い・・・

多分、募集が多い飲食業のアルバイトだけではなく、
他にも清掃業等幅広くアルバイトはあるかと思います。

 

 

その理由は、田舎暮らし地は比較的有名観光地に近いからです。
もし、sakuが移住したとしても、
業種や給料を選ばなければ、何かしら労働することはできそうです。

 

 

田舎暮らしをするには『手に職』がある方が続けやすい?

 

テレビでオンエアされる田舎暮らし番組を見ていても、
『手に職』を持たれている方が多く見受けられます。

単純に『手に職』と言っても、その職は様々です。
企業に勤めていた経験を生かして、田舎暮らし地で自営業として起業したり、
趣味を生かしてネットショップを開き、起業し、現金の収入源としたり。

 

 

手法も手段もさまざまです。

 

 

ですが、ここで忘れてはいけないことは、
【田舎暮らしの目的はなんだったか】
ということです。

 

仕事に追われ、変わりゆく季節の移り変わりを眺める時間がないほどに働いてしまっては、

都心部で暮らしていても変わらないです。
いや、むしろ、
選択した起業内容によっては、
都心部の方が稼げる可能性もあります。

 

起業=自営業だから、自分で仕事の量をコントロールできると、
楽観的になっていらっしゃいませんか?

 

断る回数が増えれば増えるほど、
逆に顧客を失ってしまうケースに陥ることもあります。

 

それならば時間と引き換えに雇用されて働いた方が、
自分の時間は確保できると、個人的には考えます。
※2016年現在の考え方なので、
数年後はまた異なる考えも生まれているかもしれません。